「匠宿」創造舎が仕掛けるまちづくりと工芸の村づくり|株式会社創造舎・匠宿

伝えると育てる、私たちが目指すもの

静岡市の伝統工芸を伝える「匠宿」は、市内の小学校の社会科見学でも訪問する施設です。
この日の参加者も「来たことあります!」「竹千筋細工を作りました!」とのこと。
そのうえで、今だからもっと理解できることがあるのでは…という気持ちでこの体験を選んだそうです。

匠宿を運営する株式会社創造舎は、建物の施工から、広くまちづくりを考える会社です。
建物を建てるだけのまちづくりではなく、地域文化の伝承や、その職人さんの育成にも力を注ぎ、歴史と未来をつなぐ…というコンセプトで考えられているそうです。
さらに、匠宿を中心に、古民家宿、ペット同伴のホテル、温泉施設などを建築し、この場所が静岡市を代表する観光地となることを目指してエリア開発を進めています。
まちづくりも伝統工芸の伝承も、「作りて、使い手、伝え手」が大切だという、杉山館長の言葉に重みを感じました。

体験をして初めてわかること

匠宿では、静岡市の伝統工芸を実際に体験できる施設がいくつかあります。
見るだけではなく、実際に体験することで得られる気付きこそが大切で、それが伝承にも繋がるからです。
例えば、陶芸体験でマグカップを作ろうとした際、持ち手の大きさや位置に悩むと思います。
このように、ものづくり体験は何気ないことに気付き、考え、ものの見方が変わるのだそうです。

この日はお茶染めの第一人者、鷲巣恭一郎さんが在廊していて、自ら展示品の紹介をしてくれました。
「この模様は静岡の茶畑をイメージしています」・・・「あ!ホントだ!」「かっこいい!」

大好きな地元静岡を伝える喜び

最後に、創造舎・匠宿で働く村松さん、松本さんが、開発エリアの案内をしてくれました。
お二人とも、とても嬉しそうに紹介しています。
村松さんから「大学は県外に出たけれど、故郷静岡が大好きで、静岡に暮らし働きたいと思いました。
自分は高校生の時に部活と日々の勉強で進路のことを考える余裕が無かったけれど、1つ思っていたのは”人に喜ばれる仕事がしたい”ということでした。皆さんも今はまだ考えられないかもしれないけれど、いろんなことに興味を持って、やりたいことをやってみると良いと思います」と話しくれました。
今、笑顔いっぱいに輝かせながら地元静岡市の魅力を伝えることが、本当に嬉しそうで、参加者の皆さんにもその想いが伝わる体験となりました。

2025年実施
Reported by Misako Kameyama