新しい視点で未来を拓く~自分と社会を変えるジェンダー入門~|NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか

自分の当たり前を疑うところから始めよう。

NPO法人男女共同参画フォーラムしずおかは、誰もがその人らしくのびやかに生きることができる社会を目指して、主に静岡市女性会館の事業を通して、さまざまな学びと交流の場を提供しています。
事務局長の谷口さんは参加者の皆さんに「まずこのテーマに興味を持ってくれたことが嬉しい。ジェンダーの視点は人が生きていく上でとても大切です。」と伝えてくれました。あたたかな雰囲気で会場である「アイセル21」の施設案内からプログラムが始まります。
法律や様々な分野におけるデータ資料を元に現状のジェンダー平等のお話に入ります。私たちは生まれた頃からシャワーのようにメディア、家庭、学校、職場、ベビー用品、おもちゃ、あらゆるところから「そうに違いない」という無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を植え付けられています。自分の当たり前を疑うことから始まります。
きっとすぐ問いが浮かぶのは、”困った経験がある”から。

参加者からの事前質問「女性のメイクについて(なぜメイク=マナー?)」に対して、「ここでいう女子力とは?」「だらしないとはどういうこと?」「これは誰が決めたルールなの?」と谷口さんはジェンダーの視点から質問をさらに分解し、WHYを散りばめ、深めていきます。
さらに自分ごととして想像しやすくするために「みんなのお家ではどう?誰がお家のことをやっている?その理由は聞いたことある?」身近な所に焦点を持っていき、無意識の偏見に気づかせます。
「なぜすぐに質問を思いつくと思う?それはこれまで生きてきた中で、何かしら困った経験があるからです。まだ困ったことがないならば、自分ごととして考えていく必要があります。」
きっと誰もが無意識に偏見や思い込みがある。まずはそれに気づくことが第一歩。

本来であれば、誰もが何か学んだり、挑戦したりする権利を持っているはずです。しかしどちらかの性に偏ってしまうことによって「何かを諦めたり」「何か不利益をこうむったり」してしまうのは、おかしいことではないのでしょうか。「どちらかの性に偏りがないか」「不利益は生じていないか」「なぜそうなっているのか」「私たちはどうしたらいいのか」を探究してくことが大切です。
ジェンダーの視点は、私たちの生き方だけでなく、社会のあり方に深く関わる重要な視点で、これからの社会を生きるうえで欠かせないものです。
2025年実施