草薙カルテッドまちづくりフィールドワーク|一般社団法人草薙カルテッド

染み込んだ当たり前をいろいろな人との対話を通して再構築していく

草薙カルテッドの小林さんと地域おこし協力隊の大森さんに草薙を案内していただきました。

まずは参加者の自己紹介と「最近あつかったこと」から始まります。ここでの“あつさ”は気温の暑さや胸が熱くなる瞬間も含まれます。

次に『好きなお魚の絵を描く』というお題です。なぜ魚の絵?と思う方もいるかと思います。この絵を通じて自分の中の無意識にある「何となく」「当たり前」に気づくことができる重要なワークのひとつです。

今、まちで当たり前に見えているものは、本当に当たり前のことなのでしょうか。この「当たり前を疑う」ことがまちづくりの最初の一歩です。まちに生きるいろいろな人と話をすることで、自分の当たり前が溶けていくかもしれません。

あなたの最近あつかったことは何ですか?あなたのお魚は左と右、どちらを向いていますか?

お店ひとつひとつにストーリがある

この日は天気が良かったので、小林さんと大森さんの2チームに分かれて草薙のまち歩きを実施しました。

まち歩きのテーマは「まちの違和感に気づく」です。お二方のお話から商店街のお店、駐輪場、駅、広場といった普段から利用しているけど、意識しないと見えてこない課題・違和感・仕組みからまちの解像度を高めていきます。

どのようなひとがまちに住むかによってもお店が変わったり、お店が異文化を持ってくる可能性もあったり、地域の人にとても人気のお店でも人気すぎて、違法駐輪の問題が発生したりします。

自分たちで暮らしやすいまちをつくるとともに、こうした日常の違和感に気づくことが大切なことです。

まちは、まるで生き物。動いている。

商店街や人の流れ、まちの動きは常に全て連動していて、日々絶え間なく動いています。

「まちは、まるで生き物。常に動いているんだよ。」小林さんのこの言葉が大変印象的でした。

その後、それぞれ持ち帰ってきた気づきを共有し合いました。

「高架下が昼間でも暗くて危険」「日陰が少なく休憩できるスペースが少ない」「場所によって駐輪場が綺麗に並んでいる所とそうでない所がある」「昔からあるお店に若者が行きづらい」さまざまな気づきがありました。

大森さんは「じゃあ、自分にできることはある?」と質問を重ね、参加者一人ひとりが感じたまちの課題を「自分ごと」として捉えてもらうように深掘りをしていきます。

いきなり大きく変えることは難しいかもしれませんが、まずは自分ができる範囲から行動する人が増えれば、自分たちの暮らしやすいまちに近づくかもしれませんね。

2025年実施