「しずおかの環境と生き物を守ろう」|静岡市役所環境共生課

静岡市は自然豊かで多様な環境

静岡市の面積は1,412k㎡あり、日本で3番目に高い間ノ岳と日本で1番深い駿河湾が存在し、かなりの落差があるため、多様な植物が育ち、それらが多様な生物の住処となります。
しかし、現在は、過剰な開発など人間活動による危機や地球温暖化による危機などで生物多様性も危機に陥っています。そこで、静岡市では10年に渡る『第2次静岡市生物多様性地域戦略』に取り組んでいます。
「南アルプス地域保全・再生」では、生物の多様の観点から重要な地域であることから大自然を活用した南アルプスユネスコエコパーク取り組みをしています。
自然と人間の生活が関わりあう中で環境が形成され、維持されてきた地域を里地里山では「里地里山保全・活用」では放任竹林の問題が挙げられ、生物多様性の低下の他に、水源涵養機能の低下から土砂崩れの原因にもなることから生物だけではなく、人の暮らしも危険になる可能性があるのが現状です。
実際の活動や事例を通して、「自然と共に生きる」とはどういうことなのか、まずは現状を知り、考えていきます。
実物を見て考えよう

特定外来生物とは、外来生物のうちに、在来の生態系や、人間の生命・身体、農業などの産業に様々な被害を及ぼす恐れがあるとして指定された生き物を指します。また法律により、飼育、栽培、保管、運搬が禁止されています。2024年7月1日現在では162種類が指定されています。
今回は、捕獲した外来生物の標本や剥製に実際に触れてみました。
「カミツキ亀」はひと噛みで大根が折れてしまうほどの力がありかなり危険です!人間の指なんて簡単に食いちぎられてしましまいます。亀の場合は甲羅の形や模様で種類を見分けてます。
続いて、かなり迫力があった「アライグマ」の剥製。アライグマは可愛い見た目をしているのですが、実は気性が荒く、雑食で何でも食べ、さらには狂犬病ウイルスも持っています。どんどん生息域が広がっていて、静岡街中の公園や農業被害も多々報告されているようです。
ちなみに、この標本や剥製は自然ふれあい係の係長の手作りらしいです!
20年後、みんななにしているんだろう

後半は谷口さんによる動植物の見分け方クイズの時間です。シルエットから動植物を見分けていきます。
朝顔の花、カラス、カワセミのシルエットクイズから、同じ縮尺でコサギとチュウサギ、ダイサギを見分ける激ムズ問題もありました。それぞれ、くちばしや羽、体、模様といったところに特徴があり、見分けていきます。
普通の人にはなかなか見分けられない動植物を見分ける分類の専門家もいるそうです。
静岡市の谷口さんは「20年後、みんななにをしているのだろう。全然違うことでも構わないけど、生きるうえで今日学んだ、”自然と共に生きること”は知っておいてくれると嬉しい。」とおっしゃていたのが印象的でした。
2025年実施