焼津のまちなかで活動する「みんなの公民館まる」を訪ねるフィールドワーク |みんなの公民館まる|

「みんなの公民館まる」ってどんなところ?

この日は静岡市を飛び出し、焼津市へ。
JR焼津駅から徒歩5分ほど、商店街の中にある「みんなの公民館まる」を訪問しました。
公民館と言っても市の施設ではありません。
民間企業が自費とクラウドファンディングや協賛企業から資金を集めてオープンした施設です。
公民館のように誰もが利用できる場所として存在したい…という想いから名前を付けました。
メインの利用者は小学生〜大学生や若者です。
お話しを伺っている最中も、小学生たちが「こんにちは〜」と笑顔で来館し、運営の鈴木さんが
負けないくらいの笑顔で対応していました。
「学校から直接家に帰りたくない時もあるじゃん」

「まる」で大学生インターンシップスタッフとして活動しているKさんからもお話しを伺いました。
彼は高校生の時から「まる」を利用していて、大学生になった今は運営側として参加しています。
Kさん:「高校から家に帰る時、なんかさ、まっすぐ帰りたくない時ってあるじゃん。そんな時ここに寄って、課題やったり、大人の人と会話したりして、ワンクッション置ける場所って感じかな」
まっすぐ帰りたくない時あるじゃん・・・の一言にみんながいっせいにKさんを強く見た瞬間が印象的でした。
「それ面白そう!」「やってみようよ!」と言える場所

「みんなの公民館まる」には、寄付による漫画やゲームが置いてあります。
それを目的に来館する子もいるけれど、それらはきっかけに過ぎず、来館することで地域の人とつながったり、自分の何かやってみたいを声に出したり、子どもや若者のコミュニティスペースなのだと感じました。
利用していた小学生に話を聞いてみたら「友達の家に行く感じ!」とのこと。
Kさん:「魚のまち焼津ならではで、水産高校の子がマグロを持ってきて、解体ショーもやりましたよ!
できないと思い込まずに相談してくれたら、面白そう!やってみよう!というのが「まる」です!」
地域の子どもたちが安心して集まり、小さな一歩を踏み出すことができるあたたかいつながりがある「みんなの公民館まる」でした。
2025年実施
Reported by Misako Kameyama