生と死を見つめるメモリアル・ダイヤモンドのリアル |アルゴダンザ・ジャパン㈱

ご遺骨からダイヤモンド?!

メモリアル・ダイヤモンドは、亡くなった方のご遺骨から創られたダイヤモンドです。
ご遺骨からダイヤモンドを創る・・・そう聞くととてもキャッチーに感じますが、実はたくさんの愛が詰まった事業なのです。
ダイヤモンドが何からできているか知っていますか?そう、炭素です。
人間の骨にも炭素が含まれていて、それを特殊な機械で圧縮することで、人工ダイヤモンドが生まれます。
出来上がったダイヤモンドは、ご遺骨の中の成分によって色が違うため、ひとつとして同じものはありません。
蓋を開けた瞬間「わぁ!お母さんらしい優しい色!」「お父さん、ダイヤになってもカッコいい!」
だからこそ、ご遺族の方にとってかけがえのないダイヤモンドとなるのです。
ご遺族に寄り添う仕事

アルゴダンザ・ジャパンはスイスに本社がある日本の拠点です。
「私たちはダイヤモンドを売る会社ではなく、ご遺族に寄り添う仕事をしています」と語る法月さんと市川さん。
法月さん(右奥)は、愛する奥様との出会いのお話しから始まり、自分が亡くなった後にダイヤモンドとして
残りたいと思い、約20年前にこの事業を始められたそうです。
市川さん(左奥)は、中学生の時に体験した祖母の死から、死について考える機械が増えたこと、そして死生学について学んだことを語ってくれました。
お二人とも日本全国のご遺族のもとに足を運び、お話しを伺い、悲しみに寄り添い、楽しかった思い出話に共に笑うお仕事を通して、たくさんの「愛」を感じていらっしゃることが伝わりました。
社会課題としても捉える人の死

近年では、お墓問題という社会課題があります。
お墓の管理にお金がかかる、少子化でお墓を守る人がいない、お墓を建てる土地が無い…。
メモリアル・ダイヤモンドは、その課題解決の選択肢の一つでもあります。
・この事業を知らなかったので、興味があり参加しました。
・人を亡くした気持ちをまだ体験したことがないけど、ペットを飼っているので死生観の話を聞いてみたいと思った
参加した理由はそれぞれですが、「死」について考える時間を共有できた、素敵な時間となりました。
最後に、こんな感想を聞くことができました。
・ダイヤにしてそばにおいて置きたいというだけかと思っていたが、お墓問題にも関わるという話に納得した
・お葬式といえば火葬しかないと思っていたので、この事業を知り他にも調べたくなった
死はどこか遠い存在であり、しかしとても身近なことでもあり、普段考えることはないけれど、このような機会にちょっと想いを巡らせてみるのも大切ですね。
2025年実施
Reported by Misako Kameyama